コロナ音響商事 電蓄 の修理
コロナ音響商事?の電蓄の修理です。
盛岡から送られてきたのは、
昭和23年頃?、今から70年程前の管球式電蓄です。
サイズは、幅150cm/高さ120cm/奥行き45cm、
メーカーは、暖房器具で知られている(株)コロナの前身みたいです。
スピーカーは、電磁型(フィールド電源)、
アンプは、管球式で42のPP仕様、
アナログプレーヤーは、クリスタル針、
ラジオは、中波/短波のみです。
当時は、全世界の短波放送を受信出来ましたが、
FMは未だありません。
当然モノラルです。
さて開けてみると、内部の埃の堆積!すごいです!
昭和の終わりくらい?の修理歴がありますが、
内部は滅茶苦茶です。
アンプは、真空管が不良、トランス類も不良です。
しかもシャーシの錆びや腐食が大きく、
配線材の不良もあり、
絶縁不良(リーク)です。
これでは再利用が出来ません。
安全のため、止むなく古いアンプは廃棄します。
新たなアンプは、K社CD/MDアンプを装着します。
もちろんリモコン対応です。
アナログプレーヤーは、テクニクスを所定の場所に落とし込みます。
カートリッジは、Aテクニカ社MM型の新型を採用しました。
SPも、コーン紙破断のため、廃棄せざるを得ません。
新しいSPは、昔のSONY製の平面型を採用しました。
この平面型スピーカーは、華麗で渋い、素敵な音色であり、
現代の刺激的な音色を排除した、
クラッシック感と艶のある音色です。
筐体は、8mm厚の軽い杉材のため、強度がありません。
そのためキャビネットを補強します。
底盤を落とし込み、引き出しを修正します。
ネットは、当社在庫の80年前のネットに張り替えます。
古い感じを残し、全面的に再塗装します。
新たに高性能の自在キャスターを6ヶ、取り付けます。
古いアンプの照明板を全面の窓に取り付け、
内部から4WのLED(電球色)で照らします。
なかなか良い感じです。 |
















祖父の思い出が残る電蓄。
素晴らしい形です。
いつまでも大切にお使いください。
これは東京都武蔵野市のH氏のご厚意で掲載しました。
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