サウンド福岡 C62 真空管プリアンプの修理
青春の音を求めて
今回、サウンド福岡(VOICE AUDIO FUKUOKA)社の、
真空管プリ C62 の完全復刻を依頼されました。
1984年当時、同社の故池田社長が入魂で開発し製品化したモノです。
先ず、全部品測定し、不良部品を調査します。
PHONO段のRIAAカーブも調べます。
その結果、全真空管が不良で、重要な部位の部品は全交換です。
特にLCHの回路は悪いです。 |


修理箇所を列挙しますと、
音を決めるコンデンサー類は、松下通信の箔コンデンサー使用しました。
電源は、FET、TR、ダイオードを交換しました。
贅沢な平滑回路を採用し、キングタイマーを設置しました。
内部配線は、全部やり替えです。
基盤の接触不良の修正をしました。
全ての9PINソケットを交換し、音質を飛躍的に向上させました。
AUX、PHONO、PRE-OUTの各端子は交換しました。
特にRCA端子は、高音質型に交換しました。
電源ケーブルを交換可能にするため、TDKのACの3Pイントレットに変更しました。
ゴム脚から高級メッキ脚に変更しました。
以下は、修理記録の画像です。 |






交換部品内容
高性能真空管 GD社ECC81 2 交換
高性能真空管 GD社ECC82 3 交換
コンデンサー
USA SPRAGUE 600v/0.047μF 2 交換
NTK 1000V/0.1μF 2 交換
FRD 630V/0.47μF 4 交換
630V/47μF 追加 1 交換
100v/100μF 4 交換
抵抗 各種 8 交換
AC-SW 1 交換
PL(GRE) 1 交換
FUSEホルダ 1 交換
半固定VR RV24-10K 分解 1 研磨
ACコード 1 交換
高音質RCA端子 6 交換 |

半田箇所 全部修正/再加工
組み立て
AC/DCバランス調整
特性測定 実行 15HZ-26000HZ 0.15% 10時
エージング実行 100時間
音は素晴らしいです。
RIAAの回路はNF+CR混合型ですが、
アナログプレーヤーが非常に良い音がします。
TR式の¥100万のアンプを寄せ付きません。
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これは、群馬県館林市のS氏のご好意で掲載しました。
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